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タイトル | ゼロの使い魔7 |
| 著者 | ヤマグチノボル | |
| イラスト | 兎塚エイジ | |
| 出版 | MF | |
| 発売日 | 2006年2月 |
| 執筆者:jade | 評価:A |
| 異世界ハルゲニアに使い魔として召喚された才人。 ご主人様のルイズとともに参戦したアルビオンとの戦いは、ひとまず連合軍――ルイズたちが勝利を収める。 すっかり戦勝ムードでアルビオンとの決戦に備える連合軍だが、才人は先日の戦闘のことを引きずって元気がない。 ルイズは才人を励まそうと、ちょっぴり大胆な振る舞いもしてみるが、才人は上の空。ルイズは拗ねてしまい、そんな彼女に才人は「俺ふられた!」と思いこみ、またも関係はこじれてしまう。 そこへ、超美少年のロマリアの神官が現れる。 ルイズは才人への反発から神官に思わせぶりな態度をとりはじめ─── 才人とルイズ、すれ違う二人に降りかかる死の影。それぞれの運命の歯車が回りだすシリーズ第7作。 ヤマグチノボル作品と言えば、 “簡潔でノリの良いテキスト” “バカだけど真っ直ぐなな主人公と素直になれない意地っ張りなヒロイン” “ひたすら王道を突き進むストーリー展開” などが特徴として挙げられると思いますが、そういった要素がすべて詰めこまれると大抵「面白いけど心に残るまでには至らない平均点な作品」が出来上がるんですよね。 そして残念ながらそれがこのゼロの使い魔という作品を評するのに最も適切な表現だと思います。 … 前巻まではね。 今回はそれらすべての要素が最も力を発揮する展開だったため、ものすごく熱い作品に仕上がってます。 その展開とはずばり“愛する人を守るために命を賭ける”というもの。 すでに使い古された王道的な展開だからこそ、下手な小細工は必要なく、むしろシンプルであればあるほど効果的なんですよね。 バカで真っ直ぐな主人公がツンデレヒロインのために命を賭ける─── これ以上ないほどシンプルな図式じゃないですかっ! しかも「名誉のために死ぬ奴はバカだ」と作中で何度も公言してる奴が好きな人、それも片想い(だと本人は思っている)の相手を守るために死にに行くんですよ? これが燃えずにいられるかっつーのっ! まさかゼロの使い魔で泣かされるとは思わなかったぜ… 思えば私の大好きな「ゆきうた」でも、ヒロインのために主人公が自らの○を犠牲にする由紀シナリオが一番好きだったし… 今までヤマグチノボルのシリアスな話が好きだと思ってたけど、実はシリアスとかギャグとか関係なしにヤマグチノボルが描く“自己犠牲をテーマにした物語”が好きだったのかもしれません。 それから何気にあとがきも毎回楽しみにしてたりします。 だって毎回毎回物語のテーマを自分の言葉で語ってくれるんですよ。 しかも青臭いことを平気で書くの。その癖、恥ずかしくなって途中で茶化しちゃうとこなんか凄くシンパシーを感じるんですよね(苦笑 やっぱり自分に思考が近い人の作品ほど読んでて楽しいものはないですからね。 評価に関しては個人的にはSを付けたいとこだけど、中盤まではいつものゼロの使い魔(笑)なので、A+ってとこかな。 こういう話は大好きだけど、他の作品との兼ね合いを考えると、これ以上の評価は付けられないや。 正直これまで惰性で買い続けてたんだけど、この巻に出会えたので、無駄じゃなかったと心から思えます。 こうなったら最後の最期まで彼らの冒険に付き合いたいと思います。 |
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